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2009年6月21日日曜日

「真相報道 バンキシャ」が何で続くの?

 最近私がとみに不思議に思うこととして、今日もやっていた毎週日曜に放送される日本テレビ系テレビ番組「真相報道バンキシャ」が何故未だに放送されるのかという疑問があります。この番組はこれまでにも何度も、しかも報道番組としては致命的ともいえるような不祥事を引き起こしており、にもかかわらず放送打ち切りにならないのかが不思議でしょうがありません。

 この番組のこれまでに起こした不祥事は先ほどリンクに貼ったウィキペディアの記事を読んでもらえればざっと一覧できますが、その中でも最も新しくかつ問題性の大きい不祥事として去年の十一月に放送された岐阜県内の裏金疑惑の誤報事件があります。これは岐阜県庁が架空の道路工事を発注して裏金を作っていたという証言を紹介してそのまんま岐阜県を裏金疑惑で告発するような番組内容だったのですが、結論から言うとこの裏金疑惑はすべてがすべて垂れ込んだ人間の報酬目当ての虚言であり、証言者の証言内容や経歴を一切調べないまま放送して岐阜県に対してあらぬ疑いを作ってしまったという不祥事です。
 元々この証言者は過去にも似たようなことを何度もやっており放送前のチェックで如何様にもこの様な事態は避けることが出来たはずなのですが、そのような最低限のチェックすら報道番組でありながらできていなかったようで、問題の重大さから今年三月に謝罪放送を行ったばかりかそのまま日テレの社長が引責辞任をすることとなりました。

 また今回の事件に限らずウィキペディアの中に載っていない過去の不祥事として、男子ゴルフ界の期待の新星の石川遼選手がテレビに出始めた頃、何を思ったかこの番組の取材班はゴルフ大会にて石川選手と同じ組となった選手にマイクをつけさせてもらって石川選手の発言を録音しようとして見つかった事件もありました。この取材では被取材者である石川選手には何の許可も取っておらず言うなれば隠し撮りともいえる問題性の高い不祥事で、司会の福澤朗氏も場合によっては自分が責任を取る(司会を降りる)とまで言ったのですが、私にすればその後も何の反省も見られないほど不祥事が連発されております。

 それで何が一番不思議なのかというと、この番組は先ほどの岐阜県の裏金疑惑誤報事件の際の責任として日テレの社長の首まで飛んでいるのですが、何故だが問題を起こした番組自体は打ち切りになる気配も見せずに未だに放映され続けている点です。普通あれだけの不祥事を起こせば中身はともかく見てくれだけでも番組改変をするようなものなのですがこのバンキシャには一切そういうものがなく、状況的に言うのならこの番組を潰すことよりも日テレの社長の首のが軽かったという様にも見えます。一体この番組のどこにそれだけの力があるのか、それががわからないのです。

 もしかしたら社長の首を切ってまでも維持したいほどの視聴率を取っているからかもしれませんが、かと言ったってそれなら石川選手の事件の際の福澤氏の発言はどうなるのとか思ってしまいますし、いろいろ考えたら切りがなくてバラエティにほとんど出演しなくなった菊川怜がまだ出続けているからそれ関係のコネとか、誰かの肝いりが働いてるのか考えてしまいますが、私としたらこの番組は早くに潰すべきだと思います。でなければまたこういう不祥事を起こす可能性があると思いますし、なにより番組内容自体が前からつまらなかったので出来ればもっと面白い番組をあの時間帯に個人的に入れてもらいたいものです。

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