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2009年9月7日月曜日

少年期における年下、年上との付き合い

 小学生の頃の体験で何が後年の自分にとっていい影響を与えたのかと考えると、自分と年齢の違う子供たちとの付き合いだったのかもしれないと、成人した今ではよく思います。

 中学生、高校生くらいなら部活との関係で一学年や二学年の違う相手とも付き合う機会はいくらでもあると思いますが、小学生の時代ではやっぱりクラス単位と言うか、私においてはほとんど同学年の友人やクラスメートとばかりしか遊んでいませんでした。しかしそんな私の小学生時代でも、数こそ少ないまでも何度か歳の違う子供たちと遊んだり交流した経験があり、中学生や高校生とは違ってかえって小学生であるがゆえにそうした体験の影響が大きかったように思え、子供の教育上でも非常にいい影響を与えるのではないかとこのところ考えています。

 具体的にどのような影響があるかですが、これはあくまで私の実感ですが、やっぱり小学校の高学年くらいの頃に低学年や中学年の子供と学校行事とかで一緒に何かの活動をしたりするとなると、年齢の関係から下の子たちの面倒を見たり指導をしなければならなくなります。それこそ始めは私もいろいろと面倒に思えてきましたが、運動会の組体操や騎馬戦の練習であれこれ指導しているうちに徐々に責任感というものを感じていき、「自分がしっかりしなければ」と意識するようになっていったのを今でもはっきり覚えています。
 逆にこのように年上の子供があれこれ年下の子供を指導するという行為をどこで覚えたのかと言うと、逆転した話になりますが私が低学年、中学年の頃に高学年の子供が自分らに指導するのを見ていたことからです。

 もっとも小学生時代に年上の子供から教わるのはこうしたいいものばかりではなく、中には一方的に殴られたり蹴られたり、バスケットのコートを横取りされたりすることも多々ありました。それはそれで、「絶対にこんなクソ野郎みたいにはならないぞ」と反面教師になったので、体験したことに越したことはありませんが。

 こんな具合に、同学年の人間とだけ付き合っていれば絶対に考えたり、体験することのない経験を別学年の子供と遊ぶことで私は身に着けていったと思います。年下の子供からは責任感、年上の子供からは忍耐力というか、こういうことがほとんど意識できない小学生の時分だっただけに非常に貴重だったと思います。
 もちろん成人した今でも年齢の違う人間と付き合うとあれこれ勉強になるので小学生に限るわけじゃないですが、敢えてその価値でみるなら小学生の時ほど年齢の違う人間と付き合う意味は大きく、教育の上でも最近重要なんじゃないかと思うようになりました。

 だから今子供を持っている方たちに伝えたいのですが、可能な限り兄弟だけでなく、近所で年齢の違う子供同士であれこれ遊ばせてあげてほしいです。こうすることで何も親が教えなくとも、子供はいろんな大事なことを自分たちで学び取っていけると思うからです。

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