2010年3月3日水曜日

移民議論の道標~その十一、入管について

 仮に移民を受け入れるとして何が必要になってくるかといったら、移民を受け入れる施設や職、果てには生活のアドバイスを行うネットワークはもとより何より必要になってくるのは入管こと、入国管理局の整備と強化だと私は考えております。

 どこの国でもそうですが入管というのはその国にやってくる外国人に問題がないか、ビザやパスポートなどを確認したり麻薬や拳銃といった持ち込み禁止品の摘発などを一括して行っている部局です。もちろんこんな重大な仕事を民間に任すわけないので基本的に公務員職なのですが、どうも話で聞いている限りだと同じ公務員は公務員でも、役所などにいる公務員等と比べて入管の職員は非常な激務だそうで、前にテレビで報じられた成田空港の入国審査官などは文字通り昼食も取れないほどの忙しさだそうです。

 あくまでそうやって私が見ている範囲ですが、仮に移民を受け入れるとなると今以上に大量の外国人が出入国を行うということから、私は早急に入管職員の増員と強化が必要になるかと考えております。もちろんこれだけなら誰だって言えることなのですが、こういった量的な強化はもとより、これは現在においても言えることですが質的な強化も早急に必要だと日々感じております。その質的な強化というのはどういうことかというと、やや入管の範囲を超えてしまいますが犯罪者、テロリストの入国に対する規制強化のことです。

 現在でも爆弾発言連発ですでにおなじみの鳩山邦夫議員がかつて、「私の友達の友達にアルカイダがおり、そいつは過去に何度も日本に入国している」という発言をして大顰蹙を買った事がありましたが、後に彼自身が説明する所によると、なにもすごい友人がいるということを自慢したかったわけでなく、アルカイダのような国際テロ組織のメンバーを日本は捕まえるどころか国内で自由に闊歩させている現状の問題性を訴えたかったそうです。発言の問題性はともかくとして、鳩山議員の言が本当だとしたら彼のいわんとしている懸念も理解でき、こうした外国よりやってくる犯罪者の取締りなどに現状の日本は問題があるという事になります

 これ以前からも日本はスパイを取り締まる法律がないために各国の工作員に好き放題にさせられているといわれてきましたが、移民を受け入れるのならなおさら、受け入れないにしてもこの様な状況はグローバル化が進む現在において望ましいはずがありません。さすがにこの様な範囲ともなれば入管を超えて警察や海上保安庁など管理範囲になってきますが、犯罪者らの入国の最前線に立ちふさがる入管の強化は何よりも先に必要になってくるかと思います。

 では具体的にどのようなことをすれば入管の強化が図れるのでしょうか。はっきりいってこの方面だと私は全くの素人であまり余計な発言はするべきではないのかとも思うのですが、それを認識した上で敢えて一つ提言をさせてらえば、各国の犯罪者情報を事前に共有化することだけでも全然状況が変わるのではないかと考えております。
 この犯罪者情報の共有化というのはそれぞれの国で指名手配となっていたり、海外逃亡の可能性のある人物の情報を中国や韓国、ブラジルなど現在日本への入国者数の多い国とで交換し合うことを指しております。恐らく現在だと韓国やアメリカとは犯罪人引渡し条約もある事からこれら情報交換は行われているかと思いますが、他の二カ国についてははっきり言ってあまりなされていないのではないかと思います。

 私がこの様に犯罪者情報の交換の必要性を強く訴える理由というのも、かつて起きた広島女児殺害事件の例があるからです。
 この事件は日系ブラジル人と偽って(実際は違う)日本に出稼ぎに来たペルー人が猥褻目的で女児を誘拐、殺害したという痛ましい事件なのですが、元々この事件の犯人であるペルー人は本国ペルーでも複数の猥褻事件を起こしており、しかも出国時も指名手配中だったようです。

 もちろんこんな人間、普通にしたって日本に入国できないために本名を偽って就労ビザを得たようなのですが、過大な期待をしているのかもしれませんがビザを発行する前、日本に入国する前にその前科を確認して入国を防ぐ事は出来なかったのかと考えてなりません。この連載の日系人移民を取り扱った記事にて私は現行の制度には問題があると指摘しましたが、その問題性のある箇所とはまさにここで、現行の日系人の受け入れは日系人であるかどうかも詳しく確認せず、しかも日系人と認めてしまえば緩い審査で入国を認めているのではないかという不信が私にはあります。

 この連載は移民という政策を実行するかしないかはおいといて、今のうちに移民関係で議論すべき議題や問題を挙げることを主眼にしております。今回取り上げた入管の強化、日系人移民についても全く同じで、移民に対して賛成派も反対派も、変に批判しあったりせずこういった共通に考えることが出来るについて問題について歩み寄って議論するべきではないでしょうか。

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