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2010年3月31日水曜日

郵政民営化の逆行について

 昨日の閣議にて、先週より各所を騒がせていた郵便貯金の保障限度枠を現行の1000万円から2000万円にまで引き上げられる事が決められました。この件について私の意見を言えば、率直に残念だといわざるを得ません。

 この限度枠の拡大に限らず郵政大臣の亀井静香は一度民営化した郵政をこのまま国営化に戻すつもりのようで、かねて私も頑張って書いた「郵政民営化の是非を問う」の記事にて問題性が高いと指摘した「財政投融資」についても、今朝のテレビ番組で限度枠の拡大で集めた資金をどうするかと聞かれ、「道路建設などに使う」と発言するあたり事実上復活させるつもりなのでしょう。「郵政民営化の是非を問う」の記事の繰り返しになりますが、無駄遣いのまさに根本とも言える財政投融資を折角潰したのに、またも復活するなんて聞いてて本当にバカらしくなります。

 ちょっと今回の民営化逆行には私自身が利害に関わる立場ではないものの納得行かない点が多いので亀井静香のネガティブキャンペーンを張るとすると、彼自身は俗に言う郵政票を多く持つという立場であるがゆえに郵政民営化に反対しているだけで、具体的にどのように民営化に反対しているのかという方向性には乏しいと言わざるを得ません。また彼に限らず一部の政治家は政治を行う事を本業とするのではなく選挙に受かる事が本業となっており、亀井静香についてはホリエモンこと堀江貴文氏も著書にてその点を厳しく批判しております。

 堀江氏はかつての郵政選挙の際に自らも自民党の推薦候補として亀井氏の選挙区にて立候補しましたが、新人候補でありながらその抜群の知名度ゆえに落選こそしたまでも相当数の票を獲得するに至りました。この選挙の際、亀井は堀江氏を格差論者だなどと口汚く批判していたのですが、堀江氏が例の事件で一時収監されて出獄後、なんと堀江氏に対して国民新党に入って選挙に出馬しないかと打診してきたそうです。

 堀江氏によると、恐らく亀井としては今後選挙で自分を脅かす前に自分のところで囲っておこうとして打診してきたのだろうと推測していましたが、私もこの堀江氏の意見に同感です。この一件について堀江氏は政治家というよりも選挙屋とも言うべきそのあくなき根性に呆れたと述べていましたが、そんな選挙屋が大臣やっているということに私もいろんな意味で疲れてきます。今度また一本記事を独立して書いてもいいのですが、私は基本的に政治家という職業はこうした選挙屋を生み出さないためにも副業でやるべき仕事と捉えるべきだと考えております。

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