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2009年6月11日木曜日

復讐するのは誰なのか

 今日はちょっと長いものを書く気力が無いので短いので適当に済まそうと思い、このところ堅い話ばかりなのでなんか明るい笑い話でもと思った矢先に暗い内容のが思いついたので、このままその話を書くことにします。

 さて、皆さんは復讐という行為についてどう思いますか。例えば子供の頃にいじめた相手に対して後年、力関係が逆転した大人の状態で復讐を行うことを正当なものと見るか違法なものかと見るか、手段が合法か非合法かを度外視して心情的に復讐という行為を認められるかどうかは個人によって違うと思います。もちろん過去に受けた行為がそれこそ肩がぶつかったとか態度が生意気だった程度という逆恨みのようなもので復讐行為を行うのであれば私としても認めがたいのですが、それこそ陰湿ないじめや将来に渡って苦しみ続けなければならないようなことをされたのであれば、心情的にはしょうがないんじゃないかなぁと思ってしまいます。もちろん、ケースバイケースですが。

 この復讐という行為について、自分がちょっと悩んだ事例としてあるゲームの中の話があります。そのゲームというのはパンドラボックス製作のスーパーファミコンゲームの「学校であった怖い話」の中の話で、隠しシナリオの通称「仮面の女」こと、学園ホラーの不動のエースである花子さんが登場する話です。
 そのシナリオで登場する花子さんというのは、かつてその高校でいじめられたことを苦にして自殺した女子生徒の霊なのですが、自殺から長い年月を経た後、かつて自分をいじめた同級生たちの子供をその学校に呼び寄せて復讐としてみんな殺してしまいます。そうして復讐を達成した後に花子さんは主人公に対し、

「私がひどい人だと思う? でも私が自殺した時に私の両親はとても悲しんだわ。私の両親が受けた苦しみを私を自殺に追い込んだ奴らにも味あわせたかったのよ。あなたもこれだけは覚えておいて、あなたが意図してか意図してないかの行動でも傷つく人がいて、その復讐が必ずしも自分にだけ向かってくるんじゃないんだっていうことを」

 こういう風に言われて、因果応報じゃないですが確かに世の中そういうところもあるなという気が当時小学生の私は思いました。それこそ関ヶ原で敗れた島津、毛利が幕末に徳川家を滅ぼし、日本で評価されなかったエンジニアが海外でその技術を実用化して日本企業を苦しめたりと。
 そしてなにより復讐に駆り立てられるほど苦しい思いをした当人がどのような形で復讐をなすのか、こればっかりは当人でなければ理解のしようがなく、相当な苦しい思いであればその矛先が実際的には関係の無い近親者に向かうこともあるかもしれない気がします。

 とまぁこんなことを友人に話し、君は復讐がその対象者の子供とかにも向かうのはどう思うと聞いたらうまい具合に、

「さぁそればっかりはなってみないとわからないけど、仮にその子供が親と全く似た性格をしていたら、復讐者は憎まずにはいられないんじゃないかな」

 と、きれいにまとめてくれました。

4 件のコメント:

SOFRAN さんのコメント...

鳩山邦夫総務大臣が辞任しましたね。麻生が引導を渡したという感じでしょうか?私は、鳩山邦夫氏は以前よりあまり好感を持てない政治家であったんですが(友達の友達がアルカイダですし)、今回の件に関しては、鳩山氏の応援をしたい気持ちです。辞めるべきは、西川日本郵政社長なのではと,,,夕方のニュースを拝見しましたが、フジテレビのスーパーニュースは、今回の辞任を政局絡みと捉え、木村太郎によると、今まで、所属政党を何度も変えてきた機を見るに敏な鳩山氏なので何か狙いがあるのではという論調でした。しかし、これはピントを外れているのでは。確かにそういう面が全くないとは言えませんが、JPに多くの問題があったのも事実。私が聞いていた限りでは、そのニュースの間に、西川社長の責任問題はどうなのか、どのような問題があったのかについて触れられることはありませんでした。前々から思っていましたが、この時間帯のフジのニュースはこと政治面に関しては、真実を伝えようとする姿勢が感じられません。どちらかというと政権寄りで、国民をうまくけむにまいておこうとするように構成されている気がします。  書きすぎかもしれませんが、この番組に限らず、故意に真実を報道しないことは多々あると思います。なんか真実とか書くと【正義】を連呼する鳩山氏みたいですが。 

花園祐 さんのコメント...

 基本的に私もSOFRANさんと同意見です。私自身は郵政民営化には賛成という立場ですが西川社長のことはあまり評価しておらず、この際だから誰かほかに人材がいないというわけじゃないんだから、変わってくれることを願っていました。

 夕方の時間帯のフジ系列のニュースは一つのニュースにかける時間が多く、又政治ニュースについては立場ありきで語るので私も好きじゃありません。あの時間帯はニュース量といいバランスといい、TBS系列が最も優れていたのですが、メインキャスターが後藤氏に変わって以降、急激に面白みがなくなってしまって残念です。

サカタ さんのコメント...

 僕は、性格よりも容姿が対象者に似ていたほうが復讐の対象になりやすいのだと思います。親子で同じ性格の人物って現実では少ないと思います。それに、性格を見抜くことって人の認識能力では把握できない部分もたくさんあると思います。だから、容姿が対象者に似ていた人物を見た瞬間、カッとなる場合が多いでしょう。

 でも、やっぱり復讐は対象者だけにしてとどめておきたいですよね。対象者の近親者にも手を出す行為はもし、自分がそういうことをされたらって思うと、絶対にできない行為だと思います。

 もうたがが外れちゃってるのでしょうね。そういう人は。

花園祐 さんのコメント...

 なるほど、確かに容姿の方が火がつきやすそうですね。まぁそれでとばっちりくらう子供の方はたまったもんじゃありませんが。

 実はこの話はもう少し続きを書くと、日本の場合は江戸時代に復讐はその当人のみで子孫らにまで行ってはならず、また復讐された一家も復讐者に対して更なる復讐を禁じることで、一代のみの復讐で完結させていました。世界を見回すとタタール族などは七代に渡って子々孫々復讐を果たさねばならないとしているせいで常に復讐の連鎖が絶えないらしく、国家として統制がなかなか取れないそうです。それを考えると個人的な勘定を抜きにして、社会の安定のためには子供へまでの復讐は禁じるべきだと考えています。まぁ私がそうなったら納得するかまではわかりませんが。