ちょっと今回は話を横道にそらし、私が留学中に「えっ?」と思ったいくつかの中国語を紹介します。
中国と日本は言うまでもなく同じ漢字を用いる漢字文化圏の国同士で、「双方」とか「努力」などお互いに同じ意味と理解することのできる言葉を共有しているのですが、中には日本語と中国語の意味が全く変わってしまう言葉も少なくありません。また外来語をカタカナで表す日本語に対してあくまで中国語は漢字の直球一筋なため、それこそ日本人からすれば「ちょっと、無理な当て字なんじゃないの?(゚Д゚;」と思わせられる表現も数多くあります。
そんな前置きを踏まえた上で、早速ご覧下さい。
・聖誕老人=サンタクロース
私のルームメイトも言っていましたが、キリストとサンタは本来関係ないはずなのですが一緒に言葉にされてしまってます。
・情人節=バレンタインデー
日本人も中国人もバレンタインデーに小売業者によって踊らされているのは一緒ですが、この記念日の由来となったキリスト教の「聖者バレンタイン」の名前くらいは忘れずに入れといてあげなよと思いました。
・露骨的色情電影=ハードコアポルノ
辞書をめくっていたらある日突然発見しました。これに限るわけじゃありませんが、中国語だと日本人からすれば表現が非常に露骨に感じてしまいます。
・口袋怪物=ポケットモンスター
なんとなく意味はわかりますが、少し違う気がした表現です。
・楽天=ロッテ
中国のスーパーでは日本同様にロッテのお菓子が売っているのですが、面白い事にロッテの中国語におけるブランド名は「楽天」になっています。なお発音は「ルーティエン」といいまして、面白いから当時に放映していた「トリビアの泉」にこの事実を投稿したものの採用されることはありませんでした。
・活力門=ライブドア
私の留学中に「ホリエモン逮捕事件」が起きて当時の新聞に何度もこの表現が載りましたが、意訳的にも発音的にもなかなか見事な表現です。なお発音は「フゥオリィーメン」というような感じです。
・ホンロンロン=雷の擬音、日本の「ゴロゴロゴロッ」
これを教科書で見たとき、中国人の耳は何かがおかしいのではないかと思いました。
・卡拉OK=カラオケ
いろんな意味でかなり無理があると感じる表現です。なんでこんな風になったのか私の勝手な予想を書くと、実は北京語には短母音である「オ」、「オー」に相当する発音の漢字がほぼ全くなく、日本語における「オ」という発音をする際には「ァオ」というような発音をしています。この前の北京オリンピックも中国語のアルファベットで書くと、「Ao Ling Pⅰ Ke」という風になり、窮余の策とばかりにカラオケはこんな表現になったと思います。
・冷血動物=爬虫類
変温動物だからこんな表現にしたんだろうけど、最初見たときは何かの小説の題かと思いました。
・勉強=強制する
言われてみると、漢字の意味的にはこっちの方がしっくりきます。日本人は中国語のこの意味をわかってて「勉強」という表現を使っているのではないかと感心させられた表現です。ちなみに、中国語で日本語の「勉強」の意味を持つ表現は「学習」だけです。
・手紙=トイレットペーパー
日本語と中国語で意味が変わってしまう漢字の代表格です。
このようにいろいろあって非常に面白く、特に外来語は意味から漢字をつけるか、音から漢字をつけるかで大きく表現が変わってくるので海外ブランド名などはなかなかに必見です。
そういった海外ブランド名のうち、中でも女子留学生陣に人気だったのは以下の二つのブランドです。左側が中国語の発音で、右側が日本語でのブランド名です。
・クーツー=グッチ
・ルゥウェイタン=ルイ・ヴィトン
あまり日本も人のこと言えませんが、恐らくこの発音だと現地の人は理解してくれないでしょう。それにしても、どうしてヴィトンが「ルゥウェイタン」になったのか非常に気になります(;゚ Д゚)。
2 件のコメント:
中国語は感じを使っていても、日本語と大分違う感覚で使うこともあるみたいですね。
そういえば、友人が中国語検定と言うものを受けていたのですが、それを持っていると社会人になってから有益なのでしょうか?
ちょうどいいから、中国語検定についてはちょっと自分も言いたいことがあるので次の記事で解説します。この中国語検定に限るわけじゃありませんが、このところは安易な検定が流行りすぎていてなんだかうんざりします。
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