2008年9月21日日曜日

またテレビ業界についてあれこれ

 以前に書いたテレビ業界についての記事(テレビを守る規制)にていくつか質問を受けたので、今回はそれに答える形で私の私見をいくつか述べさせてもらいます。

 まず、2011年以後に実施される知デジ化以降に新たにテレビ局の新規参入、放送権の許可はありうるのかという質問ですが、前回の記事でも書いたように、私個人の見方だと最大の後ろ盾であった郵政族が自民党から片っ端から追い出された今だとありうるんじゃないかと思います。地デジ化するとチャンネル数は飛躍的に増え、現状でも一つの放送局が複数のチャンネルを流しているくらいですし、どっちにしろ視聴率のパイは減るので前ほど頑なに規制で守るなんて事はしないんじゃないかと思います。

 もっともこれは私の主観なので、実際には地デジ化した後もこれまで通りにぎっしり守られる可能性のほうが現状では高い気がします。もっとも、守るべき放送局のほうが先にパンクしそうなんだけど。
 というのも、タダでさえ視聴率が落ちてどの放送局も収入が減っている現状で、地デジ移行に対応するために今、すべての放送局でデジタル放送のための設備投資に非常にお金がかかっています。これは二年前の情報ですが関西の毎日放送なんて比叡山の上に放送装置を持っているもんだから工事費用をどこから捻出するんだとえらく頭を抱えているという話を聞いております。同様に地方テレビ局はほぼすべてそのような設備投資費用を持っておらず、地デジかすると事実上廃業するとまで言われております。

 そうして既存のテレビ局が潰れていくので、チャンネル合わせに新規参入もあるんじゃないかなぁというのが私の予想ですが、その場合質問では「アクトビラ」、これはソニーなどの複数の会社でやっているインターネットなどを利用した番組配信サービスらしいですが、こういったIT系のコンテンツ会社が参入するのかと聞かれましたが、私自身このアクトビラなどに詳しくなく(名前すら聞いたことがなかった)、あまりよくわからないというのが正直な感想です。

 ただコンテンツを持つメディア会社で言うとやっぱり勢いがあるのはインターネット会社ですし、新規参入があるとしたらこういったところのような気もします。というのも、今漫画業界などもそうですが、大衆のニーズは個人個人ばらばらで、好きなものだけを見たいという人が非常に増えており、動画コンテンツではニコニコ動画やYouTubeなどの利用者が増えており、将来的には見たい番組を指定して配信を受けるというような視聴形態に移っていくのかと思い、そうなるとしたらインターネット会社化という風になるからです。

 しかしそう思う一方、すでにUSENがネット上で「GYAO」という無料番組配信サービスをやってますが、始めた当初は多少話題になったものの、その後はこれという話題も聞かず、今でもやっているのかわからない状態です。前述のニコニコ動画もこの前広告収入で伸び悩んでいるというニュースがありましたし、ネット配信だと簡単にコピーされてしまうという弱点もあるので、なかなか頭の痛いところです。結論から言っちゃうと、これまでみたいなコンテンツ産業はなりたたないという風になっちゃうのかな。

 こういった新規参入についてともう一つ、ケーブルテレビ界についても質問を受けましたが、これについてはいくつか思うところが前からありました。もともとケーブルテレビというのは電波が届かない地域にも番組を提供できるようにと始められたものだったのですが、いつのまにかケーブルテレビ会社が独自に海外ドラマなどをバンバン流すようになり、かえって都市部でばかり加入者が増えて設備が整えられる一方、地方はほったらかしになるという本末転倒な状況になりました。

 しかし最近のケーブルテレビ業界はというと、どうも噂などで聞くと加入者数が伸び悩んでいるそうです。実際に4、5年なんかは前述の海外ドラマの独占放送などですごい話題になったりしましたが、その後は全く話は聞きません。まぁ実際、一過性のような気はしてたけどね。

 ただこの一時のケーブルテレビの流行は海外ドラマの放送にあるのが個人的には気になりました。というのも、話せば長くなるので記事を分割しますが、日本のテレビ業界へ最も新規参入を従っているのは実はアメリカなんじゃないかと私が疑っているからです。続きは次回に。

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